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エヴァンゲリオン(TVアニメ)の基本用語集

エヴァンゲリオン「ネルフ」と「ゼーレ」のロゴ
©カラー(khara, Inc.)

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 エヴァンゲリオンの内容を深く理解するためには、多くの専門用語を理解する必要があります。ここでは、テレビシリーズおよび旧劇場版に登場する言葉を解説しています。以下、ネタバレを含む内容になりますので、観覧の際にはご注意ください。

あ行(アイウエオ)

赤き土の禊(あかきつちのみそぎ)
赤き土とは、カトリックで「アダムの源」を指し、禊とは身体を清める儀式のことを指す。ジオフロントが「黒き月」の姿に戻る際にゼーレのメンバーが使った言葉。
浅間山地震観測研究所(あさまやまじしんかんそくけんきゅうじょ)
本編の第拾話「マグマダイバー」において、浅間山火口内に異変が感知された際に、ミサトとマコトが調査に向かった施設。
アダム
アダムとは、第1の使徒であり、南極で発見された巨人のこと。死海文書によると、アダムと他の使徒が接触すれば人類は滅亡すると記されている。そのため、ゼーレは葛城調査隊を送り込み、南極地下に眠るアダムを卵にまで還元しようとした。その作業過程で発生したのがセカンドインパクトである。その後、アダムは肉体を失い、魂はサルベージされてカヲルに移される。当初ターミナルドグマに幽閉されていたのはアダムと思われていたが、カヲルはそれを「リリン」と言った。本当のアダム(のコピー?)は胎児の形をしており、加持の手によってゲンドウへ渡された。
アダム計画
NERVが進めている計画の一つ。第1の使徒アダムの復元と再生を目的とする。
アブソーバー
NERV本部の衝撃吸収システムのこと。
アポトーシス
生物学用語の一つで、プログラムされた細胞死とも言われる機能のこと。細胞の遺伝子には、多細胞生物の固体を守るために自発的に死を選ぶ情報が組み込まれている。異常を起こした細胞は日々自発的に死んでおり、それによって固体の長期的な生命活動が可能となっている。
アラエル
第15使徒の名称。本編の第弐拾弐話に登場。突如衛星軌道上に現れた光の鳥で、詳細不明のエネルギー波で精神干渉を仕掛ける。
アルミサエル
第16使徒の名称。本編の第弐拾参話に登場。光る二重螺旋構造を持った物体。エヴァやパイロットに侵食して融合しようとした。
アンチA.T.フィールド
A.T.フィールドを中和するエネルギー。A.T.フィールド=「人の持つ心の壁」を無効化する能力のこと。個体生命は、アンチA.T.フィールドの干渉を受けると自我境界が消失してL.C.Lに還元されてしまう。
アンビリカルケーブル
エヴァに対して外部電源を供給するケーブルのこと。先端は大きなコンセントの形状をしており、背中に挿して接続する。エヴァは基本的に、内部電源だけで最大5分間しか活動できないため、非常に重要な役割を持っている。
アンビリカルブリッジ
エヴァ格納時に機体を固定する設備のこと。拘束具の役割を持ち、発進直前に解除される。
E計画
NERVが進めている計画の一つ。頭文字の「E」は「EVANGELION」のことだと考えられる。正式名称はアダム再生計画。アダムからエヴァを創り出し、使徒を倒すことを目的としている。
E事件
第3使徒サキエルと初号機の戦闘で起こった出来事を報道や民間では「E事件」と呼ばれている。
E層
上空100km付近に局地的に発生する特殊な層で、ある帯域の電波を反射する性質がある。正式名称は「スポラディックE層」。他に60km付近にあるものをD層、200~400km付近にあるものをF層と呼ぶ。サードインパクト時に、ジオフロントが上昇する際にシゲルが用いた言葉。
イスラフェル
第7使徒の名称。本編の第九話に登場。二足歩行で胸部にコアを持っており、腕に鋭い爪を生やしている。始めは一体で現れたが、弐号機の攻撃を受けて二体に分裂した。
位相空間(いそうくうかん)
物体の位置と運動量を座標とする空間のこと。
イロウル
第11使徒の名称。本編の第拾参話に登場。微生物状の使徒の集合体で、環境の変化に順応して進化する性質を持つ。NERV本部のMAGIを乗っ取ろうとした。
インターフェイス・ヘッドセット
エヴァとの神経接続のために、パイロットが頭に着ける装置のこと。アスカは普段からアクセサリーとして身に付けている。
インダクションモード
正確な目標攻撃を行うために、エヴァとパイロットの神経接続によるシンクロよりも、コンピューターの補正を優先させる操縦方式。主に長距離射撃を行う際に使用される。
intのC(イントのシー)
本編の第拾参話「使徒、侵入」において、MAGIの内部にナオコが残していった裏コードを見てマヤが使った言葉。プログラマが使う専門用語で、このシーンでは「インタラプト(割り込み)」のことを言っているのではないかと推測される。
裏死海文書(うらしかいぶんしょ)
ゼーレがシナリオを進めるための指針として所有している謎の書物。使徒やロンギヌスの槍について書かれている。
A-17
本編の第拾話「マグマダイバー」において発令された作戦。使徒を生きたまま捕獲することを目的とし、現資産を凍結する効力も含んだ重大な発令。
A.T.フィールド
エヴァンゲリオンや使徒が相手の攻撃を防ぐために発生させる領域のこと。「Absolute Terro Field」の略。A.T.フィールドは、自己の周囲に位相空間を発生させ、物理攻撃を中和することができる。また、他のA.T.フィールドによって干渉を受け、中和させることができる。最終的には、使徒に限らず、生命体は全てA.T.フィールドを持っているとされ、「誰もが持っている心の壁」と言われた。
A10神経
動物の脳において、欲求が満たされたときに活性化する部分で、快楽を司る神経のこと。エヴァとパイロットを神経接続する際に重要な役割を持っている。
A801
NERVの特例による法的保護の破棄、及び指揮権の日本国政府への委譲を表すコードナンバー。ゼーレの情報操作によって撹乱された政府が、NERVに対する平和的本部譲渡の最後通告として発令したもの。
エヴァンゲリオン(EVA)
正式名称は「汎用人型決戦兵器・人造人間エヴァンゲリオン」。A.T.フィールドを展開する使徒に対して、唯一対抗できる手段として作られた。本体はロボットではなく、アダムやリリスと呼ばれる「生命の起源」をコピーして作られた巨大な生命体である。
S2理論(スーパーソレノイドりろん)
葛城博士が提唱した、無からエネルギーを得られるとされる理論。発表当時は受け入れられなかったが、使徒の出現によって実証されることとなった。これを元に、使徒の動力源を「S2機関」と称することになる。
S2機関(スーパーソレノイドきかん)
葛城博士が提唱したスーパーソレノイド理論に基づく永久機関のこと。外部電源を必要としない使徒の動力源。
N2兵器(エヌツーへいき)
国連軍が保有する「最後の切り札」。エヴァンゲリオン以外では最大の破壊力を持つ兵器であり、人類最強の戦力である。しかし、使徒に対しては、足止め程度の効果しか出せていない。「N2」の語源は、No-Nuclear(核ではない)の略と言われているが確証はない。N2地雷、N2爆雷、N2航空爆雷、N2弾道ミサイルなどのバリエーションがある。
F型装備
「Fright装備」の略で、エヴァの空中での装備状態を表す言葉。
L.C.L.
エントリープラグ内に注入されるオレンジ色の液体で、肺を満たすと直接酸素を供給するために呼吸が可能となる。エヴァ操縦時のパイロットにとって、母親のお腹の中で羊水に浸かる胎児のように、急激な刺激を和らげる効果、精神汚染を防ぐ効果を発揮する。ターミナルドグマ最下層には、これと同じ物が満ちている。実際には「生命のスープ」そのものであり、サードインパクトにより全ての人類はA.T.フィールドを中和され、L.C.L.へと還元された。一度は「Link Connected Liquid(同調接続用液体)」の略とされたが、後に取り消された。
エントリープラグ
エヴァにパイロットが搭乗する際に使用する細長いカプセル状のコックピットのこと。エントリープラグは、エヴァの首の後ろから差し込まれ、内部にL.C.L.を満たすことによってパイロットとの神経接続を行う。緊急時には脱出できる機能が備わっている。
09システム(オーナイン・システム)
エヴァンゲリオン初号機の起動システム、または初号機のことを指す俗称。初号機の起動確率が「0.000000001%」と、0(オー)が9個並ぶことから付けられた。

か行(カキクケコ)

カートレイン
第3新東京市とNERV本部を結ぶリニアモーター車両のこと。
外部電源用ソケット
エヴァの背中に搭載されているアンビリカルケーブルを接続するための装備。
ガギエル
第6使徒の名称。本編の第八話に登場。日本に輸送中だったエヴァ弐号機を襲った使徒で、巨大な深海魚のような形をしている。
CASPER(カスパー)
CASPERとは、スーパーコンピューターMAGIを構成するうちの一基で、正式名称は「CASPER・3」。設計者・赤木ナオコの「女としての人格」を搭載している。
活動限界(かつどうげんかい)
エヴァンゲリオンが活動を停止させるまでの時間。内蔵電源だけでは最大5分間しか動くことができないため、外部から電源を供給し続ける必要がある。
葛城調査隊(かつらぎちょうさたい)
南極に出現した光の巨人を調査するために、ゼーレが派遣した調査隊。ミサトの父が責任者だったことからこう呼ばれている。調査の結果、セカンドインパクトが発生してミサトを除く全員が死亡した。この調査にゲンドウも同行していたが、調査資料と共にセカンドインパクト前日に現地を去っている。
ガフの部屋
全ての生命が魂を授かる場所であり、還る場所でもある。「白き月」と「黒き月」がこれに該当し、「白き月」は使徒(アダム系)の、そして「黒き月」は人間(リリス系)の部屋である。本編の第弐拾参話で、セカンドインパクト発生前に葛城調査隊が発見した「白き月」を指して「ガフの部屋は空っぽだった」とリツコが言っている。
起動指数(きどうしすう)
エヴァを起動するために最低限必要なシンクロ率のこと。
旧東京(きゅうとうきょう)
セカンドインパクトによる水没と、新型爆弾によるテロ攻撃によって機能を失った東京都心部のこと。日本政府は旧東京の再建を放棄し、長崎県旧松本市に第2新東京市を建設した。
黒き月
人類が生まれた生命の源であるリリスの卵のこと。劇場版「まごころを、君に」の作中において、ジオフロントは地球の地下ではなく、地中に埋まっていた黒き月であることが判明する。ゼーレが進めていた人類補完計画とは、全ての人類を黒き月へと還すことであった。
ケージ
エヴァが格納される施設の名称。主に初号機は第7ケージに格納されている。
ゲヒルン
特務機関NERVの前身となる国際連合の非公開組織。表向きは人工進化研究所の所長であったゲンドウが指揮を執り、裏ではゼーレが支配していた。E計画を推進してエヴァンゲリオンを作り上げ、赤城ナオコ博士がMAGIシステムを完成させると同時に解体されると、全ての構成員がNERVに移行した。
コア
使徒が共通して持っている赤い光球状の急所のこと。使徒はコアを破壊することで活動を停止する。劇場版では、初号機の拘束具が外れて同様のコアが現れる。
コード707
第3新東京市立第壱中学校を示すコードナンバー。
拘束具
エヴァの素体に取り付けられた装甲や器具のこと。使徒の攻撃から身を守ることが目的ではあるが、物語の途中で、エヴァ本来の力を人為的に押さえつけておくための拘束具だったことが明かされる。
コキュートス
セントラルドグマ内の階層を示す言葉。コキュートスとは、ギリシャ神話において地下世界に登場する川のうちの一つで、「嘆きの川」を意味する。また、「神曲(ダンテ・アリギエーリ著)」の地獄において、最も罪深き者が入れられる最下層を指す言葉としても用いられている。
固有波形パターン
遺伝子構造を指す言葉として用いられている。リツコの解析によって、使徒と人間の固有波形パターンは99.89%一致していることが判明した。

さ行(サシスセソ)

サキエル
第3使徒の名称。本編の第壱話と第弐話に登場。セカンドインパクト以来、15年ぶりに出現した使徒。二足歩行で長い腕を持っている。目から光線を放ち、腕から槍状の光線で対象を突き刺す攻撃をする。
サハクイエル
第10使徒の名称。本編の第拾弐話に登場。衛星軌道上から自らの体を爆弾として投下し、NERVを破壊しようとした。
サルベージ
エヴァに物理的に取り込まれたパイロットを救出すること。シンジの事例を見る限り、成功確率は本人の精神状態も強く関わっている模様。
サンダルフォン
第8使徒の名称。本編の第拾話に登場。浅間山火口において蛹の状態で発見されたため、捕獲の対象とされたが、作業中に羽化したため殲滅された。
ジェットアローン(JA)
日本重化学工業共同体が対使徒戦闘用に作った無人ロボット。動力源は原子炉で、最大150日間の連続稼働が可能とされている。旧東京都心で行われた完成披露記念会では、NERVの工作によって暴走事故を起こし、計画が中止に追い込まれた。
ジェリコの壁
本編の第九話「瞬間、心、重ねて」において、アスカがシンジと二人きりで夜を過ごすことになった際に、部屋を仕切る襖を指して使った言葉。旧約聖書の中で「決して崩れない物」の喩えとして登場する。
ジオフロント
第3新東京市の地下に存在する空間。直径6km、高さ0.9kmのドーム型をしている。内部にはNERV本部が建築され、関係者以外入ることはできない。全てはゼーレの人類補完計画のために使われている。
シグマユニット
セントラルドグマ内にある施設の名前。第11使徒イロウルに汚染された区域。
使徒
人類の敵として地上に現れる謎の生命体。ゼーレのシナリオでは、17体が存在すると言われている。固有波形パターンは人間のものと99.89%同じであることが解明されている。使徒が何故人類に向かって来るのか、なぜ多くの使徒がジオフロントに向かうのかは謎とされている。
シナプス
エヴァとパイロットが神経接続を行う際に登場する用語。脳の情報伝達部位のこと。
シャムシエル
第4使徒の名称。本編の第参話に登場。空中に浮かぶイカのような形をしており、光る触手で攻撃してくる。
白き月
生命の源であるアダムの卵を指す言葉。
人格移植OS
第7世代の有機コンピュータに個人の人格を移植して思考させるオペレーティングシステムのこと。最初の人格移植OSであるMAGIには、開発者・赤城ナオコの人格が移植されている。また、この技術はエヴァの操縦にも用いられている。
シンクロ率
エヴァとパイロットが神経接続を行った際の同調率を示す数値。パイロットは、この値が高いほどエヴァを思い通りにコントロールすることができる。起動指数とされる10%を下回ると、エヴァを動かすことができなくなってしまう。
神経接続
人がエヴァンゲリオンを操縦するために必要な技術。エヴァを動かすためには神経の交流、精神の同調が必要とされ、それを円滑にするのがエントリープラグ、L.C.L.、インターフェイス・ヘッドセット、プラグスーツなどの装置である。また、エヴァとヒトとの間には相性があり、それぞれ適格者でないと動かすことはできない。
人工進化研究所
かつてゲンドウが所長を務めていた国連直属の研究機関。その実態は、ゲヒルンをカモフラージュするために設立されたもので、活動内容は明かされていない。主にE計画推進のために利用されていた。
人類補完委員会
キール・ローレンツを議長として、独・英・米・露・仏の5カ国の委員からなる国連の秘密組織。ゼーレの持つ死海文書に基づいて人類補完計画を遂行するために、NERVを監視する第三者機関。
人類補完計画
NERVによって進められていた最重要プロジェクト。ゼーレの目論む「アダム計画」と「E計画」は、全て人類補完のためにあったと言っても過言ではない。しかし、ゼーレの描くシナリオと、ゲンドウの思惑は同じではなかった。ゼーレは、エヴァシリーズを利用してサードインパクトを起こし、解放された魂を黒き月へ集めて、完全なる単体の生命体として生まれ変わることを目的とした。一方ゲンドウは、アダムを使ってレイと融合し、更にリリスと融合を果たすことによってアンチA.T.フィールドを展開し、解放された全人類の魂を初号機に宿らせることで永遠の命を手に入れると共に、自身の願いでもあった「ユイのところへ還る」を果たそうとした。
ゼーレ
死海文書の記述に基づいて、人類補完計画を完遂させるべく結成された国際秘密結社。
その力は絶大で、支配下に置く様々な組織を使って計画を進めようとする。人類補完計画を進めるために、「アダム計画」や「E計画」などもNERVを通して行っていた。ゼーレは宗教的背景が強く、死海文書を発見したことにより、出来損ないの群体として行き詰まった人類を完全な単体生物へと進化させることを目的とするようになった。
聖痕
劇場版「まごころを、君に」の作中において、初号機がエヴァ量産機のロンギヌスの槍によって空中に張り付けにされた際に、手の平に付けられた血の跡。パイロットであるシンジの手にもアザのような影が浮かび上がった。
生命の樹
劇場版「まごころを、君に」の作中において、空中で初号機が量産機に張り付けにあった際に形成された図のようなもの。カバラでは「セフィロトの木」と呼ばれる。また、自らのコアにロンギヌスの槍を吸収した初号機が変化して姿を現したもの。
生命の実
ヒトの持つ「知恵の実」に対して、使徒が持っているものとされる。命の実を食べると永遠の命が得られるということから、S2機関のことを指していると思われる。
セカンドインパクト
2000年9月13日、南極大陸で発生した大災害。一般的には隕石衝突による自然災害とされている。しかしその実態は、南極で発見された第1使徒アダムに対して、卵にまで還元するためにロンギヌスの槍を使った際に引き起こされた人為的な爆発で、全てはゼーレの策略をゲンドウが遂行したものだった。
絶対境界線
エヴァとパイロットが神経接続する際に通る境界線。これを突破すると双方向回線が開かれてエヴァが起動する。
セフィロトの樹
カバラに記されている生命の樹を図にしたもの。10個の円(セフィラ)と22個の線(パス)で形成され、カバラの思想を象徴している。
ゼルエル
第14使徒の名称。本編の第拾九話に登場。ずんぐりとした体系で帯状の腕を多彩に変化させて攻撃を仕掛ける。目から光線を放ち、使徒の中でも最大級の破壊力を見せた。
セントラルドグマ
ジオフロント・NERV本部の地下に存在する地下施設。零号機や初号機の実験が行われている場所。最下層はターミナルドグマと呼ばれる。南極の葛城調査隊研究施設地下にも同名の施設があり、アダムはそこで調査されていた。
戦略自衛隊
2003年に発足した日本政府に属する国防省直属の組織。日本政府の指示でNERV本部に一個師団が投入された。
双方向回線
エヴァとパイロットが神経接続を行う際に、双方向にパルスを交流させる回線のこと。

た行(タチツテト)

ターミナルドグマ
セントラルドグマの最下層にあたる区域で、NERVはこの場所を使徒の侵略から守っている。ヘブンズドアと呼ばれる扉で閉鎖され、内部の足元はL.C.L.ので満たされている。潮の柱が乱立する空間の奥には、リリスが磔にされている。
第3新東京市立第壱中学校
シンジたちの通う中学校。2年A組には密かにエヴァパイロットの適格者候補が集められている。
第2新東京市
セカンドインパクトによる水没と、新型爆弾によるテロ攻撃によって機能を失った東京都心部に代わって、長野県松本市に建設された新たな首都のこと。2003年には首都としての機能が整い、2015年に第3新東京市が完成した後でも政治機能は第2新東京市が有している。
第2新東京市第三中学校講堂内
劇場版「シト新生」において、シンジ、アスカ、レイ、カヲルが講堂で演奏を行った場所。カヲルがターミナルドグマへ侵攻する18ヶ月前とされているが、物語本編の時系列とは関係ないと思われる。
第28放置区域
第七話「人の造りしもの」の中で、JAの完成披露記念会が行われた場所。旧東京都心部で周辺は未だ復旧されていない場所が目立つ。
第666プロテクト
別名「Bダナン型防壁」。ゼーレの策略でMAGIがハッキングを受けた際に、リツコが仕掛けた対ハッキング用のプログラム。このプログラムによって62時間は外部からの攻撃を無効化できる。
タブリス
第17使徒の名称。フィフスチルドレンとしてNERVに送り込まれた渚カヲルの事。
ダミーシステム
パイロットの思考パターンを元に作られた擬似的なシステムでエヴァを動かそうとするもの。パイロット搭乗時にはバックアップとして使用され、パイロットがいなくてもエヴァを起動・操縦可能にする。
ダミープラグ
パイロットがいなくてもエヴァを起動・操縦するために使用されるエントリープラグ。パイロットの思考パターンを擬似的に移植したシステムを使う。NERVの用意したダミープラグにはレイの人格が移植されており、ゼーレが量産機に用いたものには「KAWORU」の文字が刻まれていた。
知恵の実
ヒトが持つ能力。使徒は「生命の実」を持つと言われ、その二つを手に入れた者が「神に等しき存在」になれると言われている。
中枢神経素子
エヴァの中枢神経に埋め込まれている素子で、神経接続されたパイロットの信号を受信する部分。
チルドレン
エヴァンゲリオンのパイロットとしての適格者を指す言葉。選出された順に1st:レイ、2nd:アスカ、3rd:シンジ、4th:トウジ、5th:カヲルとなっている。
通常兵器
ヒトの作り出した攻撃手段のこと。使徒に対してはほとんど効果がない。
D-17
NERVの特例により発動される宣言のうちの一つ。第3新東京市を中心とした半径50km以内の全市民に対して避難勧告が出される。それと同時に、松代へMAGIのバックアップが依頼される。
D型装備
エヴァの極地用装備状態を指す言葉。
停止信号プラグ
エヴァがケージに格納されている際に挿入されている十字架状のプラグ。想定外の起動を押さえるための処置と思われる。
ディラックの海
第12使徒・レリエル戦において出てきた言葉。負のエネルギー空間(虚数空間)中に陽電子が満たされることによってエネルギーが均一になっている状態のこと。レリエルは地上にある「本体」の部分がそれにあたり、観測時には「直径680m、厚さ約3ナノメートル。その極薄の空間を内向きのA.T.フィールドで支えている」とされた。
デストルドー
死へ向かおうとする欲動のこと。
特務機関NERV(ネルフ)
使徒の調査、研究および殲滅を目的とする国連直属の特務機関。第3新東京市に本部を置き、アメリカに第1、第2支部、ドイツに第3支部を持っており、他にも各国に支部が存在する。実際は、ゼーレが人類補完計画を進めるために結成された組織で、使徒殲滅もシナリオの一部に過ぎない。
特例582
使徒に乗っ取られたMAGIがNERV本部の自律自爆を決議した際に発令された特別命令。緊急避難警報の一種。

な行(ナニヌネノ)

南極
2000年にセカンドインパクトが起こった場所。海はL.C.L.と化し、塩の柱が乱立する死の世界となっている。
日本重化学工業共同体
ジェットアローン(JA)を作り出した団体で、代表者は時田シロウ。NERVに使徒との戦闘における主導権を完全に握られた日本政府が、JAプロジェクトを推進したものと思われる。
ネクローシス
外的刺激によって細胞死が引き起こされること。多細胞生物の全体を守るために、一部を犠牲にするようにプログラムされた遺伝情報。
熱膨張
温度の上昇によって物体の体積が増加する原理。本編の第拾話「マグマダイバー」において、アスカが使徒に使った戦術。

は行(ハヒフヘホ)

パージ
アンビリカルケーブルとエヴァの外部電源用ソケットを強制的に分断させること。活動限界は制限されるが、機動性が増す。
ハーモニクス
エヴァとパイロットの神経接続における調和を表す言葉。
パイロット
エヴァンゲリオンを操縦する子供のこと。
発令所
NERV本部の中央作戦指令室司令塔内にある作戦遂行の中枢部。エヴァが使徒を迎え撃つ際には、この場所から指揮を送る。発令所にはMAGI本体があり、NERV本部の中でも心臓部の役割を果たしている。第1発令所の他に、第2発令所も存在し、内装は全く同じ造りになっている。
BALTHASAR(バルタザール)
BALTHASARとは、スーパーコンピューターMAGIを構成するうちの一基で、正式名称は「BALTHASAR・2」。設計者・赤木ナオコの「母としての人格」を搭載している。
バルディエル
第13使徒の名称。本編の第拾八話に登場。エヴァ3号機の輸送中に侵入して寄生していた粘菌状の使徒。
パレットライフル
エヴァの主要武器の一つ。小脇に抱えて両手で持ち、劣化ウラン弾を高速射出する。
B型装備
エヴァの基本装備状態を表す。「B」はBASICの頭文字。
BC兵器
生物兵器(Biological Wepon) と化学兵器(Chemical Wepon)の総称。毒ガスや細菌兵器を指す。
Bダナン型防壁
別名「第666プロテクト」。ゼーレの策略でMAGIがハッキングを受けた際に、リツコが仕掛けた対ハッキング用のプログラム。このプログラムによって62時間は外部からの攻撃を無効化できる。
ヒト
本作で、人間はリリスから生まれた18番目の生命体とされる。カヲルはヒトのことを指して「リリン」と呼ぶ。
ファーストインパクト
約40億年前に起きた地球規模の災害。巨大隕石の衝突によるとされていたが、その真相はアダムの卵「白き月」と、リリスの卵「黒き月」が地球に到達したことによって引き起こされたものである。
フォント(エヴァのタイトル文字)
エヴァ本編のタイトルなどに使われている文字は、フォントワークスの「マティスPlus-EB(MatissePlus-EB)」という種類のフォントが使われている。
VTOL機
国連軍が保有する垂直離着陸型の攻撃機。本編の第壱話「使徒、襲来」や劇場版の、第3使徒サキエル戦で使われていたので印象深い。攻撃の他にも、輸送や移動のために使われている。
プラグスーツ
パイロットがエヴァに搭乗する際に、シンクロ率を高めるために着用する専用のボディスーツ。シンジは制服姿でも乗っていることから、エヴァを動かすためには必ずしも必要という訳ではない。
プリブノーボックス
NERV本部にある零号機、及び初号機のオートパイロット実験が行われた施設。本編の第拾参話「使徒、侵入」において、第11使徒イロウルの侵入を受けた。
プログレッシブ・ナイフ
プログレッシブ・ナイフは通常の刃物とは違い、刀身が発生させる超音波の揺れによってあらゆるものを切断する。突き刺した時に火花が散ったり、触れただけで切れるのはその機能のため。
ベークライト
熱硬化性樹脂の一種。速乾性の液体で、暴走したエヴァを止めたり、緊急時に通路を塞ぐなどで使用された。
兵装ビル
第3新東京市に備わっている使徒撃退用の装備が搭載されたビル郡のこと。攻撃用の他に、エヴァをサポートするための電源ソケット、武器庫、出撃・回収用のゲートなどが存在する。
ヘイフリックの限界
細胞が分裂できる回数の限界のこと。本編の第弐拾話「心のかたち 人のかたち」の中で、マヤが第14使徒ゼルエルとの戦闘で大破した零号機と弐号機の損傷に対して使った言葉。
ヘブンズドア
ターミナルドグマの入り口にある扉のこと。
ポジトロンスナイパーライフル
本編の第六話「決戦、第3新東京市」で、第5使徒ラミエルを倒すために考案された「ヤシマ作戦」の超長距離射撃を実行するために用いられた陽電子砲。戦略自衛隊技術研究所にあった自走陽電子砲のプロトタイプを改造してエヴァ専用型が用意された。
ホメオスタシス
本編の第拾伍話「嘘と沈黙」でリツコが使った言葉。ホメオスタシスとは恒常性のことで、生物が環境の変化に対して、一定でいようとする働きのことを言う。

ま行(マミムメモ)

マイトーシス
細胞分裂のこと。多細胞生物は、マイトーシスによる細胞分裂と、アポトーシスによる細胞死を起こすことによって均衡状態を保っている。
松代
NERV実験施設がある長野県松代のこと。施設は、3号機の起動実験中に起きた爆発によって壊滅した。
マトリエル
第9使徒の名称。本編の第拾壱話に登場。クモのような長い脚で第3新東京市内に侵入し、本体の下部にある目からNERV本部へ溶解液を流し込んで攻撃した。
MAGI(マギ)システム
NERV本部にある人格移植OSのスーパーコンピューター。NERVやエヴァの運用のみならず、ジオフロントの機能、第3新東京市の市政にまで広く使われている。MAGIは、赤木ナオコ博士の組み上げたシステムに彼女自身の人格が移植されており、「科学者としての人格」である「MELCHIOR」、「母としての人格」である「BALTHASAR」、「女としての人格」である「CASPER」がひしめきあって判断を下す。そのため意見が割れることもあり、人間の持つジレンマをも再現したものになっている。
マルドゥック機関
エヴァ適格者選出のために作られた人類補完委員会直属の諮問機関。しかし、その実態はNERVの動きをカモフラージュするためのダミーである。ペーパー上は108の企業を有しているとされるが、それも全てダミーであった。
マルボルジェ
NERV本部の最下層まで続くメインシャフトの階層を表す言葉。ターミナルドグマに通じる縦穴通路のようなもの。マルボルジェとは、ダンテの神曲「地獄篇」に登場する第八獄の名称。
MELCHIOR(メルキオール)
BALTHASARとは、スーパーコンピューターMAGIを構成するうちの一基で、正式名称は「MELCHIOR・1」。設計者・赤木ナオコの「科学者としての人格」を搭載している。
モノリス
ゼーレの会合で登場する黒い石のこと。モノリスは地球外生命体が存在することや、進化の象徴とされていることから、ゼーレが抱く構想の大きさを表現していると思われる。

や行(ヤ・ユ・ヨ)

ヤシマ作戦
本編の第六話「決戦、第3新東京市」で、第5使徒ラミエルを倒すためにミサトが考案した作戦。その内容は、日本全国の電気を一点に集め、ポジトロンスナイパーライフルによる超長距離射撃を行うというもの。
ヤマアラシのジレンマ
本編の第参話「鳴らない、電話」でリツコがシンジの性格を指して上げた例。「ヤマアラシの場合、相手に自分のぬくもりを伝えようと思っても、身を寄せれば寄せるほど身体中のトゲでお互いを傷つけてしまう。人間にも同じことが言えるわ」と言っている。
ユニゾン
複数の音源が同じリズム、同じ音階で演奏すること。ミサトは、第7使徒を殲滅するためにシンジとアスカが特訓してマスターしなければならない作戦内容を比喩的に表現した。

ら行(ラリルレロ)

ラミエル
第9使徒の名称。本編の第伍話と第六話に登場。正八面体のクリスタルのような形をした浮遊物体で、中心部より強力な荷電粒子砲を放つ。射程圏内に入った攻撃物を片っ端から消していく習性を持っている。ミサトの考案した「ヤシマ作戦」によって殲滅された。
リビドー
心理学や精神分析学で用いられる言葉。フロイトは「性的衝動を発動させる力」、ユングは「すべての本能のエネルギー」とした。
リリス
NERV本部の地下にあるターミナルドグマで、十字架に磔にされている巨人。ゼーレによると、リリスは人類の始祖であり、ヒトはリリスから生み出されたとされている。また、レイの魂はリリスから移植されたものだったが、劇場版「まごころを、君に」において帰還を果たした。リリスは、レイと同化したことで覚醒し、アンチA.T.フィールドの力によって人類をL.C.L.へと還元した。そして「黒き月」へ魂を集めて単体になろうとするが、シンジが一人だけの世界を拒絶したため、魂を解放して崩壊した。
リリスの卵
「黒き月」と呼ばれる巨大な球体。全ての生命の源とされている。リリスの卵は、約40億年前に地球に落下してファーストインパクトを引き起こす。そして、地球をL.C.L.の海で満たし、生命を誕生させた。実はジオフロントがリリスの卵であり、ゼーレは黒き月を復活させることで人類補完計画を成し遂げようとした。
リリン
カヲルが人類を指す場合に使った言葉。人類は生命の源であるリリスから生まれた第18の使徒であり、ユダヤ教ではリリスの子をリリンということから用いられた。
レゾンデートル
「存在理由」を表す哲学用語。
レリエル
第12使徒の名称。本編の第拾六話に登場。空中に浮かぶ白黒模様の球形と、地上の影からなる使徒。影だと思われていた方が本体で、空中に浮かぶ球体が影であることが途中で判明する。
601
第4使徒シャムシエルの解析結果として表示された「解析不能」を示すコードナンバー。
ロックボルト
エヴァを拘束する器具を固定するボルトのこと。
ロンギヌスの槍
二重螺旋構造を持つ巨大な槍。A.T.フィールドを貫く能力を持っている。セカンドインパクト以前に死海で発見され、アダムを調査していた南極研究所へ送られた。セカンドインパクト後、南極から回収されたロンギヌスの槍は、ターミナルドグマに磔られているリリスの胸に刺さっていたが、第15使徒アラエルを殲滅する際に、零号機が宇宙空間へ投げたことで回収不能となる。しかし、初号機が覚醒した際に引き寄せられるように地球へ戻ると、初号機の機体に吸収され生命の樹と変化する。

わ行(ワヲン)

なし

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