漫画版『新世紀エヴァンゲリオン』第1巻に関する情報です。目次、前巻までのあらすじ、各話に収録された内容を確認することができます。アニメ版との比較や考察の参考資料にお使いください。
イントロダクション
――西暦2000年
南極に大質量隕石が落下。
かくして有史以来未曾有のカタストロフィー「セカンド・インパクト」は起こった。
水位の上昇、天変地異、経済の崩壊、民族紛争、内戦……
世界人口は半分に激減。
――それから15年、ようやく復興の兆しが見え始めた頃、人類に新たなる危機が訪れた。
使徒である。
次々に襲来する正体不明の巨大戦闘兵器群。
はたして彼らは、その冠する名のごとき「神々の使い」なのか…。
予測されていた「使徒」の襲来に対抗するべく、人類は汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」を開発。
2015年にはすでに3体を実用化していた。
そして「エヴァ」のパイロットには、「3人の少年と少女」が選ばれた。
大人たちは彼らに未来への希望を委ねざるをえなかったのである。
その肩に、人類の存亡という大きすぎる運命を担った少年たちの戦いが、今、始まる――
PROGRAM - EVANGELION 1
- STAGE.1
- 使徒、襲来
- STAGE.2
- 再開…
- STAGE.3
- 初号機、出撃
- STAGE.4
- 沈黙
- STAGE.5
- 光の淵に見たもの
- STAGE.6
- ボクハナク
第1巻の掲載内容
第1話:使徒、襲来
西暦2015年、第3新東京市に使徒が15年ぶりに襲来する。シンジはミサトと合流するため、現地に近い場所まで来ていた。国連軍の仕掛けた戦闘に巻き込まれたシンジは、ミサトに救い出された先で、使徒と交戦する巨大ロボットを目撃する。
ミサトは苦戦するエヴァの動きを見て、レイには荷が重すぎると思う。事の経緯を説明しながら移動するミサト。背後でNN地雷が炸裂する。ジオフロントに辿り着いたシンジは、父との再会の意味を考える。
第2話:再開…
リツコと合流し、エヴァのゲージに案内されたシンジは、そこで父ゲンドウと再開する。すぐにエヴァに乗れと命じるゲンドウに対し、シンジはできるわけないと言って反抗する。
ゲンドウは躊躇なく、エヴァに乗らないなら帰れと息子に言い渡す。負傷したレイがベッドに乗せられたまま運ばれてくる。シンジはそれを見て意思を揺さぶられる。
第3話:初号機、出撃
使徒の攻撃が地下のジオフロントにまで到達する。追い詰められたれたシンジは、意を決してエヴァに乗り込む。ミサトはゲンドウに確認を取り、エヴァ初号機の出撃を強行する。
第4話:沈黙
第3使徒の目の前に射出されたエヴァ初号機は、シンジの操縦で足を踏み出す。初めての体験で慣れるはずもなく、初号機は使徒の攻撃を一方的に受けてしまう。シンジの絶叫を聞いたミサトは撤退を要求するが、初号機は完全に制御不能の状態に陥る。
第5話:光の淵に見たもの
シンジは光に包まれた空間の中で死の恐怖に取り憑かれる。暴走したエヴァ初号機が、圧倒的な力で使徒を攻撃する。A・T・フィールドを発動した使徒を見て、司令室のオペレーターたちが驚愕する。
使徒の展開した絶対領域を初号機がこじ開ける。追い詰められた使徒が、初号機に抱きつき、自爆。勝利を確信するゲンドウ。使徒を殲滅した初号機が、業火に焼かれた街から生還する。その中でシンジは、自我を失ったかのような目をしていた。
第6話:ボクハナク
悪夢にうなされたシンジは、病院のベッドの上で目覚める。ゼーレの面々と会合し、人類補完計画を進めるゲンドウ。病院の館内でベッドに寝かされて運ばれるレイとすれ違ったシンジは、ゲンドウが見舞いに来ているのを目撃する。しかし、父と息子は一言も交わさない。
父と関わろうとしないシンジを見かねたミサトは、自分のマンションで同居するように、独断で予定を変更する。半ば強引に病院からシンジを連れ出したミサトは、第3新東京市が一望できる高台に彼を連れて行く。
陽が落ち始めた街が、徐々に日常の姿へと戻っていく。ビルが地面から生えてくる光景を目の当たりにして、シンジは感嘆の声を漏らす。ミサトは、そんな街を救ったのだ、とシンジにねぎらいの言葉をかける。すると、シンジは涙をこぼして、その言葉を、あの時、あの場所で聞きたかった、と本音を漏らす。