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漫画版『新世紀エヴァンゲリオン』Volume 3 白い傷跡 - コミック第3巻まとめ

漫画版『新世紀エヴァンゲリオン』第3巻・表紙
©カラー・貞本義行/KADOKAWA

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 漫画版『新世紀エヴァンゲリオン』第3巻に関する情報です。目次、前巻までのあらすじ、各話に収録された内容を確認することができます。アニメ版との比較や考察の参考資料にお使いください。

イントロダクション

 季節を忘れた 都市の乾いたアスファルト

 増えすぎたセミの声で 何も聞こえず

 すべてが陽炎にゆらいで 何も見えず

 誰もいない交差点で ふと振り向き

 見たものは 君の面影だけ

 手を伸ばしても すぐに消えるかすかな体温

 そしてまたわずかな風だけが 背中を押しだす

 ふれ合えぬまま 見つめ合うこともなく

 それでも道は遠いどこかでつながっているんだろう

 僕たちが渡るのは謎々の空

 夕日が燃え落ち ビルの郡に沈んでも

 見えない夜の彼方まで

PROGRAM - EVANGELION 3

STAGE.13
しろ傷跡きずあと
STAGE.14
ゆがんだ部屋へや
STAGE.15
あかひとみしんじるものは
STAGE.16
てられた記憶きおく
STAGE.17
決戦けっせん前夜ぜんや
STAGE.18
血戦けっせん
STAGE.19
やみなかつき

前巻までのあらすじ

 疎遠だった父に呼ばれ、第3新東京市の国連特務機関ネルフへやってきたシンジは、父親への意地から汎用人型決戦兵器・エヴァンゲリオンのパイロットとなる。目的、正体とも不明なまま次々と来襲する〝使徒〟との戦いは、少年には重すぎる恐怖と緊張を強いたが、同時に、これまで自分の中にのみ向いていたシンジの心を、他人とのかかわり合いに向けさせた。しかし、その矢先、シンジは自分を監督するミサトのノートを見つけ、再び自分の殻に閉じこもってしまう。私的な感情で命令を無視したことを叱責されたシンジは、ネルフを飛び出すが、ミサトの本当の心に触れ、今度は自分の意志でエヴァのパイロットになることを選び、ネルフへと戻った――。

第3巻の掲載内容

第13話:しろ傷跡きずあと

 トウジとケンスケはミサトを追って駅に来ていた。シンジに再会したトウジはバツが悪そうな表情を浮かべて、自分を殴るように迫る。しかしシンジは、貸しを作ったままにしておく方が面白い、と余裕の表情を見せる。

 ネルフに戻ったシンジはレイと遭遇する。レイの笑顔は誰も見たことがない、とミサトは言う。

 使徒を倒した跡地でリツコが解析を行った結果、使徒の遺伝子構造が人と酷似していることが判明する。シンジは、ゲンドウの仕事姿を遠目に見ていた時、掌が火傷の痕になっていることに気づく。

 事の経緯を聞かれたミサトは答えられずにリツコに振る。リツコは零号機の起動実験中に起こった暴走事故の事を話す。シンジは、ゲンドウが命がけでレイを救ったことを知り、複雑な気持ちになる。

第14話:ゆがんだ部屋へや

 シンジは学校でいつも孤独なレイを見ていた。ネルフではゲンドウがレイと親しく話す姿を目撃している。シンジは二人の関係性に疑問を抱く。

 ミサトから新しく更新したレイのセキュリティカードを届けてくれと依頼され、シンジは彼女のマンションを尋ねる。応答がないため部屋に上がり込んだシンジは、シャワーを終えて出てきたレイを見て動揺する。レイは裸を見られても表情一つ変えなかった。

第15話:あかひとみしんじるものは

 シンジは部屋から出てきたレイを追い、エヴァに乗ることについて尋ねる。父親のことが信じられないと言ったシンジに対して、レイは信じているのは碇司令だけ、と答える。

 零号機の再起動実験が行われる。ゲンドウや主要メンバーが見守る中で起動が完了した直後、未確認飛行物体が接近中との連絡が入る。ゲンドウは実験を中断し、第一種警戒体制に移行すると宣言、初号機の出撃を命ずる。

 シンジは初号機に乗って敵を迎え撃つべく地上へ向かう。しかし、超強力な攻撃を受けて、シンジは戦闘不能に陥る。

第16話:てられた記憶きおく

 第5使徒の攻撃をまともに食らったシンジは意識を失っていた。エントリープラグの強制排除が行われ、シンジは緊急処置室へ運ばれる。

 第5使徒はジオフロントの直上に移動すると、巨大なクリスタルのような個体から鋭いドリルを突き出して地面の掘削を始めた。

 ミサトは様々な方法で使徒の素性を調査。難攻不落の空中要塞であると判断する。使徒のドリルは地下の装甲板を貫通して、残り10時間たらずでネルフ本部へ到達することが予想された。

 シンジは夢の中で、伯父母との暮らしで起こった出来事を回想する。病院のベッドで目を覚ますと、レイがいて60分後には出発だと告げる。

 ミサトは使徒殲滅の作戦準備に追われていた。ゲンドウと冬月は、大胆な作戦内容を評価こそしても否定はしなかった。使徒のドリルが地下を掘り下げる。残り時間は6時間45分。

第17話:決戦けっせん前夜ぜんや

 レイが使徒殲滅の作戦スケジュールを、ベッドの上に食事を置かれたシンジの前で読み上げる。シンジはエヴァに乗ることを拒む。レイは同調せずに要件だけ伝えると病室から去っていく。

 日本中の電力が陽電子砲に集められている。ミサトはシンジとレイの連携による攻撃を説明する。シンジはエヴァに乗り込む前に、レイにエヴァに乗る理由を問う。レイの言葉を聞いてシンジは心を揺り動かす。作戦決行の時刻になり、ミサトは〝ヤシマ作戦〟の開始を宣告する。

第18話:血戦けっせん

 シンジは初号機に乗り込み、陽電子砲の射撃姿勢に入る。撃鉄を起こし、カウントダウンが進み、初撃が放たれた。強力な電磁砲が使徒を撃ち抜いたかに見えた直後、空間に歪みが生じて大爆発を引き起こす。

 使徒の生存を確認したミサトは直ぐに第2射の準備を命ずる。時間稼ぎをする中、使徒の攻撃が初号機に襲い掛かる。シンジは被弾を覚悟するが、レイが巨大な盾でそれを防ぐ。焦るシンジの目の前で、盾が融解して零号機が熱線に焼かれる。

第19話:やみなかつき

 レイは使徒の攻撃を直撃しても倒れない。ついに第2射の準備が整い、シンジは引き金を引いた。使徒の硬い表面を陽電子砲が貫く。使徒のドリルがネルフ本部の直近で停止し、完全に沈黙した。

 シンジは熱線に焼かれた零号機に駆け寄り、初号機の手でエントリープラグを抜き取る。レイを救うべく外に飛び出したシンジは、図らずもゲンドウと同じ行動を取り、灼熱のレバーを回してレイの無事を確認する。

 レイは意識を取り戻し、シンジの影にゲンドウの姿を重ねる。シンジが泣いていることに気づいたレイは、こんな時、どんな顔をしたらいいのかわからない、と言う。シンジは、嬉しかったら笑えばいいと返す。二人は月明かりの下に出て、救助に来たミサトたちの元へ向かう。その時、シンジはこれからの自分について何か気づきを得たように思う。

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