漫画版『新世紀エヴァンゲリオン』第7巻に関する情報です。目次、前巻までのあらすじ、各話に収録された内容を確認することができます。アニメ版との比較や考察の参考資料にお使いください。
イントロダクション
描き下ろしイラストのみ。
PROGRAM - EVANGELION 7
- STAGE.41
- フィスト
- STAGE.42
- 灰色の空
- STAGE.43
- 尋問
- STAGE.44
- 贖罪
- STAGE.45
- 男の戦い
- STAGE.46
- 覚醒・前編
- STAGE.47
- 覚醒・後編
- STAGE.48
- 消滅
前巻までのあらすじ
米国の第2支部が消滅し、残されたエヴァ3号機をネルフが引き取る事になった。そのテストパイロット――フォース・チルドレンにシンジの親友・鈴原トウジが選ばれる。彼は妹の病気の治療を条件に引き受けるが、エヴァに乗る恐怖心を隠せずシンジに打ち明ける。シンジは複雑な気持ちのまま彼を勇気づける事しかできなかった。そして始まった起動実験の最中異常が発生、シンジ達が出撃するが、攻撃目標はなんと使徒に乗っ取られた3号機だった。シンジはトウジの乗った3号機を攻撃できず、必死に呼びかけるが逆にやられてしまう。シンジが攻撃できないと見て取ったゲンドウはダミーシステムに切り替える。とたんに攻撃を始める初号機。シンジは懸命にそれを止めようとするが容赦なく攻撃が続く。そしてついに、シンジの目の前でトウジの乗ったエントリープラグがつぶされてしまい、3号機とトウジは完全に沈黙した……。
第7巻の掲載内容
第41話:フィスト
シンジはやりきれない気持ちを暴発させ、初号機で暴れる。ゲンドウはL.C.L.の圧縮濃度を限界まで上げて、息子の行いをねじ伏せる。
ミサトは戦闘の跡地でリツコからシンジの現状を聞く。シンジは強制排除された後、病院でずっと眠り続けていた。シンジは、トウジを殺したのは自分じゃないと苦悩し、悪夢にうなされる。
シンジが目を覚ますと、加持が来ていた。加持に案内されて、シンジはゲンドウの元へ向かう。シンジは、ゲンドウの冷酷な態度に拳を振り上げる。エヴァに乗ること、父の顔を見ることを拒否し、その場を去る。ゲンドウはそれを受けて、極めて業務的にサード・チルドレンの抹消を指示する。
シンジはミサトの元を去る。今回の件においてミサトは非を認め、それを止めることはしない。
第42話:灰色の空
ミサトは自分の使命に疑念を抱き始めていた。シンジは駅のホームで電車の到着を待つ間に、非常事態宣言を聞く。ネルフは使徒迎撃のためエヴァを発信させる。
シンジが戦闘開始の模様を遠くから眺めていると、加持が現れ手近なシェルターへ連れて行く。シンジは、加持が連れ戻しにきたのではないかと拒絶する。加持は二度とないチャンスに話したい事ががあると伝える。
第43話:尋問
レイが初号機に搭乗すると拒絶反応が観測された。ゲンドウはレイを零号機、初号機はダミーシステムで出撃するよう命ずる。その間、アスカがジオフロントの内部に侵入した使徒を迎え撃つ。
加持はシンジを連れてネルフの秘密施設に身を隠した。そこで過去の出来事、孤児だった時分を語る。加持は生き延びるために軍の施設へ忍び込み、食料を盗んでいた。そこで見つかり、自分の命と引き換えに仲間を売ったことを、シンジに明かす。
第44話:贖罪
加持は、セカンド・インパクトに疑念を持ち、スパイになった経緯を語る。ミサトに出会った事、ミサトもまたセカンド・インパクトの生き残りであること。加持は、自分やミサトが幸せになってはいけない運命なのだと語り、シンジも同じだと告げる。
アスカは使徒の対応に苦戦する。圧倒的な耐久力で徐々にアスカを追い詰める使徒は、弐号機の両腕を切断。アスカはなりふり構わず突撃を強行する。
加持はトウジの死から、真実から目をそらしてはいけない、とシンジを説得する。シンジは再びエヴァに乗る選択を迫られる。
弐号機が戦闘不能に陥り、初号機のダミーシステムも稼働しない。ネルフの司令室は打つ手を無くす。
第45話:男の戦い
使徒の攻撃がネルフ本部に直撃する。レイが不完全な零号機で爆弾を抱えて、特攻を掛ける。使徒はA・T・フィールドを破られた瞬間、コアをシールドで守り、レイの犠牲を無にした。
ゲンドウはレイを、ダミープラグを、自分を拒絶する初号機に怒りをぶつける。その時、シンジの顔がモニターに映ると同時に、シンジが到着しエヴァに乗ることを宣言する。
メインシャフトに侵入した使徒が、壁を突き破って司令室に現れる。追い込まれたミサトたちの前に、初号機が立ちふさがり、反撃を開始する。
第46話:覚醒・前編
シンジは使徒を組み伏せて、負傷しながらシャフトで本部の外へ出ることに成功。そこで、零号機、弐号機の無惨な姿を目撃し、シンジは使徒に怒りをぶつける。しかし、活動限界に達した初号機は機能を停止してしまう。
反撃を受けてコアを露出させた初号機は、シンジの叫びに呼応するかのように暴走を始める。負傷した左腕を修復し、獣のような雄叫びを上げた初号機のシンクロ率は、400%を超えていた。
第47話:覚醒・後編
初号機は圧倒的な力で相手のA・T・フィールドを無効にすると、使徒に喰らいついて自らの餌にし始めた。使徒の機関を取り込んだエヴァ初号機の装甲が剥がれ落ちる。リツコはそれを見て拘束具と呼んだ。
エヴァ初号機の覚醒と解放。ゲンドウはその光景を見てほくそ笑む。
第48話:消滅
リツコたちは、エヴァ各機と第1発令所の損傷を見て、第2発令所の使用を余儀なくされた。今回の件でゼーレが動く。加持はゲンドウに接見し、見解を伺う。
初号機は暴走を食い止められ、ゲージに拘束されていたが、シンジを取り込んだままエントリープラグを排出しなかった。ミサトはL.C.L.と融合して見えなくなってしまったシンジの状態を見て、リツコに詰め寄る。
レイは病院で目を覚まし、アスカは枕を抱えて自分の不甲斐なさを噛みしめる。シンジのサルベージ計画が立案される。それぞれの思惑が動く中で、ゼーレは〝タブリス〟と呼ばれる少年を覚醒させる。