新世紀エヴァンゲリオン 第11話「静止した闇の中で / The Day Tokyo-3 Stood Still」あらすじ

エヴァンゲリオンTV 第11話 タイトル

 制服のクリーニングを終えたリツコと、オペレーターの伊吹マヤ、青葉シゲルが電車に乗り込むと、そこには冬月が乗車していた。これから評議会の定例に向かうという。市議会の話題に移ると、実質的にスーパーコンピューター「MAGI」が政治を動かしていることに触れる。

 零号機の実験場。異常が発生し実験は中断する。リツコは問題点を絞り込み実験を再開するが、NERV全体の停電を誘発させてしまう。本来、直ぐに予備電源に切り替わるはずだが復旧しなかった。第1発令所では、冬月が生き残っている電源を全てMAGIとセントラルドグマの維持に確保するように指示する。NERVの電源には三系統用意されているはずが、全て同時に落ちることはありえないと判断。この状況で使徒が現れたら大変だと危惧する冬月の言葉通り、第9使徒のマトリエルが接近する。

The Day Tokyo-3 Stood Still

EVANGELION EPISODE 11

 シンジ、レイ、アスカは、NERVと連絡が取れないため、緊急時のマニュアルを元に行動を起こす。一人到着が遅れていたオペレーターの日向マコトは、停電により足止めを食らっていた。偶然、使徒接近の知らせを耳にしたマコトは、近くを走っていた選挙カーに同乗し、緊急時としてNERVに向かうように指示する。なんとかNERV本部へ辿りつこうとするシンジたちは、通りかかったマコトの車によって使徒が接近していることを知ることになる。何としても本部に行かなければならないと感じた一行は、空調ダクトを這って目的地へ向かう。

 先に発令所へ到着したマコトは、使徒接近中の情報をゲンドウたちへ伝える。ゲンドウはエヴァの出撃準備を手動で行うために席を外す。ゲンドウ主導の下、エントリープラグの準備が終わると、後はパイロットの到着を待つだけとなった。
「あの子たちは必ず来る」と信じるリツコの前に、シンジたちが到着。その時、シンジは汗を流して作業を続けるゲンドウの姿を目撃する。各自それぞれの機体に乗り込むと、発進準備に取り掛かる。

 停電で射出ユニットが使用できないため、エヴァ三機は排気口を伝って自力で地上へ這い出すことになった。しかし、縦穴にさしかかったとき、使徒が流し込む溶解液によって道を塞がれてしまう。この状況を打破するためにアスカは作戦を立てる。シンジがオフェンス、アスカがディフェンス、レイがバックアップに回り三人で連携して使徒を倒すというアイデアだった。レイが作戦に同意するとシンジもうなずいて早速作戦を開始。まず縦穴に落としてしまったライフルをレイが回収、レイがライフルをシンジに渡すと、A.T.フィールドを展開して溶解液を防いでいたアスカが避ける。シンジは使徒の「目」に向かって一斉射撃をして、無事に目標を沈黙させた。

 その後、街の明りは復旧する。使徒はなぜ攻めてくるのか。「人は闇を恐れ、火を使い、闇を削って生きてきたわ」とレイが言う。人は特別な存在だから使徒が攻めてくるのかもしれない、とシンジは言う。「あんたバカぁ?」アスカはそんなの分かるわけないじゃん、と言った。